2021/6/18のグッドニュースです。
総務省出先機関トップが威圧的言動でパワハラ処分
総務省の地方出先機関のトップである50代男性幹部を威圧的言動などでパワハラをしたとして懲戒処分したことを発表しました。総務省ではパワハラは初めてのことです。
このパワハラはきつく問い詰めたり、必要以上に大きな声を出したりして精神的苦痛を与えて精神疾患を発症してしまいました。このニュースは気分が害されるレベルのニュースです。隠ぺいせずにきちんと処分をして公表してくれたことだけはまともでした。公表して批判されないと絶対に改善されないからです。
このニュースによって、内外共に様々な注意の目が光ることになると思われます。今後絶対に同じようなことが起きないように総務省はもちろん中央省庁などは一段と気を引き締めてほしいと思います。
→パワハラは懲戒処分のみでよいのか、傷害事件レベルではないのか。
上記のニュースで懲戒処分とありました。処分の内容は減給10分の1(2カ月)のようです。
この処分の内容を見て多くの人が処分が甘いと感じたことでしょう。被害者は症状の重さは不明なものの精神疾患を発症させました。
精神疾患は治療が必要です。治療が必要なものは「体」か「心」です。
他人の「体」に身体的な暴力で傷つける場合には傷害事件になります。傷害事件になれば減給10分の1(2カ月)レベルでは済みません。
一方、他人の「心」に精神的な暴力で傷つける場合には基本傷害事件にはなりません。もし被害の程度が大きく、医師や証人などから立証できた場合にはその限りではありませんが、傷害事件に比べて事件として扱われるに至るまでの道はかなり困難なものとなります。
被害者からしたら体への暴力も、心への暴力も「傷」としては全く変わりはありませんので理不尽極まりません。
処分の内容に戻ります。減給10分の1(2カ月)です。印象としては残りますが、処分は2ヵ月のみです。金額にしても役職などから仮に月100万円としても10万円×2ヵ月=20万円です。これは憶測でしかないので絶対ではないですが、おそらく示談金や見舞金もないのでしょう。
ただ、世間一般的に考えたら少し処分が甘いかもしれませんが、特別甘すぎる訳ではない印象です。それほど精神的な暴力への処分自体が甘く考えられているということにつながってしまいます。
→なぜ精神的なパワハラが多いのか
様々な会社で身体的なパワハラより精神的なパワハラが圧倒的に多いです。それは加害者側が身体的に暴力は傷害事件に繋がるから起こしてはいけないと思っていますが、精神的な暴力は、ケガという外見で見えないこともあって基準が分からない上、傷害事件につながるという一般的な抑制はかからないためついやりすぎてしまうためです。
精神的な暴力についても、刑事事件にすることは確かに難しいと思います。精神的な苦痛を受けているにも関わらず、被害届を出してそのあとも事件を説明するなど精神的な苦痛を受けてしまうためです。ただ、会社の処分についてはもっと重たいものに変更すべきではないでしょうか。
大宮の立てこもり事件、 およそ33時間後に人質保護
6月17日昼頃にさいたま市大宮区にあるインターネットカフェで発生した立てこもり事件ですが、18日22時半過ぎに犯行に及んだ男性は身柄を拘束され、人質にとられていた20代の女性従業員が解放されたと発表がありました。
このような事件が起こったことは残念ですが、人質だった女性に目立った外傷はなく無事だったことについては胸をなでおろしました。
ただ、1日を超える間人質状態であったこと、犯行を及んだ男性が「近づいたら女性と一緒に死ぬ」などと伝えていたことなどから女性の精神的な部分については心配です。余計な詮索やSNSやインターネット上での特定行為や迷惑行為はもちろんマスコミなどからの過度なインタビュー等されることがなく静養と心のケアができることを願います。